Blue


・Top menu ・Blue list ・Next

・ネガティブ(negative)な感情

ひとことで ネガティブな感情といっても色々な感情がある。悲しみ・苦しみ・ 嘆き・不安・絶望・嫉妬・・・等… 仏教で言う所の「煩悩」は、すべて含まれる かなぁ。それぞれ個々に対してのお付き合いの仕方について微妙な所は違うから、 それはまた別個に考えることにしましょう。

「否定的な感情」すべてに対して、ずっと受け入れることが出来なくて… 見ないふり・ 気付かないふりをして考えないようにしていたの。臭いものには蓋をするような感じかな。でも、 どんなに頑張っても消えてなくなることはなかった。そんな自分が大嫌いで、そんな自分を 人に悟られるのが嫌で、心に壁を作って自分の殻に閉じこもっていたの。人に悟られないように 巧妙に… でも、それはやっぱり苦しいことだった。

何とかしたいと望んで… 殻を破りたいと思って… それでも、どうしていいか、 わからなくて… 苦しんで… 求めて…

最近やっと、ネガティブな感情も、自分の中の一部だと認められるようになった。 それは当たり前に感じるもので、その感情があるからこそ「より良くなりたい」と 思うことができる。成長・発達・発展・進化していけるのだと…

そう感じることができるのはネガティブな部分も受け入れてもらえることを 知ったからかな… それは求めたからこそ… 心を開いたからこそ知ったこと…

自分の中から湧いてくる感情に耳を澄まして心の声を聴くと…  そこから自分らしい生き方が見えてくるかな… と感じています。

でもね、感情のなかの本当の声を見つけること… 結構難しい。 他の人に、できるだけ良く見てもらいたい自分と現実の自分のギャップに苦しむのかな…

誰にでも心許せるわけではないけれど… 本音を話せて、それを聴いてくれる人と 出会うことは大切なことだと思う。

自分の感情を、どのように表現するか。これはポイントとなることだな。 次は「感情の表現」について 綴ってみましょう。


・Top menu ・Blue list ・Back

・感情の表現

ひと言に「感情の表現」といっても少し難しいので三つに分けて考えることにしますね。

  1. 感情に気づくこと...
  2. 感情を認めること...
  3. 感情を表現すること...

・Top menu ・Blue list ・Back ・Next
a.感情に気づくこと..

感情を表現するためには、自分自身の感情に気づかなくてはできません。「当然のこと?」 …そう、とても当たり前のことなのだけれど… 意外と厄介なことなの。
 私は、優しくて・思いやりがあって・忍耐強くて・大人で・・・など理想があって、 そんな自分になりたかった。些細なことで怒ったり・取り乱したり・相手を責めたり してはいけないと思っていた。
 確かにそうなれたなら素晴しいこと。でも、「怒り」「嫌悪」「恐怖」「悲しみ」… 数えたらきりがない「ネガティブな感情」に気づいていない… もしくは気づいていないふり… をしていただけで「ない」こととは大きな違い!

ひとつ具体的な例を挙げてみましょう。
私の父は、母にとって良い夫ではありませんでした。父は10年前に他界していますが、 最後の数年を除いては誰からみてもひどい夫でした。母は私に父のことを悪く言います。 そして私は父に似ているとも言います。私は「深い悲しみ」と「不愉快な気持ち」を感じて いるはずなのですが、母の悲しみを思うとそのことは言えません。そこで「父のことなど何とも 思っていない」「別に関係ない人だ」と思い込むことにするのです。本当の感情は、感じることを 許されないのです。でも、心の奥底ではひどく傷ついているのです。

長い間の習慣は、癖になっていてなかなか気づかないもの。ひとつずつ丁寧に感じてあげないと わからないことがあります。自分自身に優しく問いかけてみることが必要だと感じています。


・Top menu ・Blue list ・Back ・Next
b.感情を認めること..

感情を… ありのままの感情を感じることができたら、次はその感情を認めること 受け入れることが必要になります。

ネガティブな感情の所でも触れていますが、自分の感情を認めること・受け入れることに 抵抗したくなることがあります。何を認めることができないかは個人差があるようですが…  ..感情に気づくこと.. の具体的な例の続きで考えてみると…

私にとって、母が父のことを悪く言うこと・その父に似ていると言われること・ 母が憎しみにとらわれていること… を聞くとき、まず最初に「悲しさ」を感じることを 自覚しました。「関係ないわ」と思っていたところから最初の1歩。次に母に対する「憎しみ」 を感じていることを自覚して… この感情に強い抵抗を感じた… でも、逃げないで何故だろうと 考えたとき、大切な母・傷ついている母に「憎しみ」を感じる? そんなひどい娘! 許せない! と考える自分がいた。だから無関心でいたかった。私にとっては「憎しみ」は受け入れたくない 感情だったの。
 いろいろ勉強するなかで、「憎しみ」も感じることはあるのだと… たくさんのなかの うちのひとつの感情なのだと思うようにして、その感情と向かい合うことができるように なったかな。そして「憎しみ」の感情があることを認めたときに、とても激しい・醜い感情だと 思っていたものが、その中には悲しさや愛情などが含まれていると感じたとき受け入れることが できる気がして、それから徐々に時間をかけて受け入れています。


・Top menu ・Blue list ・Back ・Next
c.感情を表現すること..

感情に気づいて・認めて… ここまでを意識して考えることができると、 感情を表現することが、かなり楽になると思います。
ただなんとなくでは、表現するべきことがわからなので、ただ相手が悪いと 責めてしまったり… ただ泣いてしまうようなことに陥りやすいのではないかな? 自分の感情を理解すると、伝えたいことを表現できると思うのです。

表現するときには、「私は・・・です」と主語を「私」するように心がけます。 私メッセージですね。感情は、私の感情で、他の人のものではないから…

去年、やっと自分の感情を母に伝えることができました。感情的になってしまったけど 「そう言われると、私は悲しくなるの」「私はそんなことを言って欲しくない」 など伝えました。母もとても感情的にはなったけど、理解してくれました。 話をして2日程経ってから電話で母の言った言葉「あの時、言えなくて悔しかったことを 言うわ。あなたは子供の頃から、お母さんに何も話してくれなかった。それが悔しかったの」  … なんとも、気が抜けたような… 今は、穏やかな関係です。


・Top menu ・Blue list ・Back

・自分を好きになること

私の中で「自分を好きになること」は、一生のテーマとして考えていること…

今、私が考えていること… きっと時を重ねたらまた変化していくことだとは 思いながら… 今日・今・ここにいる私の想いを綴ってみます。 私事を中心にお話は進みますが… 良かったら お付き合いください。

「私」を「他者」と切り離して自覚するには発達の段階があって 「他者と比較して自分を見つめる」ことにもその時期があって… そのことに を知ったのは『発達心理学・乳幼児の心理学・児童心理学』を学んだ最近のこと。 それまでは、幼い頃から「私」を意識していたと思っていた。

学んで気付いたこと… 幼い頃の私は、すべてが自分の世界だった! 私には 困ったことなど起こらない… 必ず神様が助けてくれると信じていたの。自分が どんな個性を持った人間か? 他者からどう思われているかなんて考えもしなかった。 それが成長していくうちに… いじめられる経験があったり・他者と自分を比較して 自分を考える時期になった頃… 小学生の高学年頃かな? 自殺願望を持つようになっていた…

何故? 訳などわからなかった… ただ、自殺をしたら大切な家族が悲しむから、 いけないことだと思った。次に考えたのは、記憶喪失になること。そうしたら自分は 楽になれると思った。その頃は何が原因でそう思うかなど考えもしなかったな。 ただ、今ある現実から逃げ出したいと考えていたのかな…

その頃「自分を大切にする」気持ち無かったんだな… 私を抹殺することを 考えていたんだね… 自分を好きになるなんて考えられない世界。

自分が嫌いなまま・自分を信じられないまま生活をしていたのだけど、20歳を過ぎた 頃かな… 一冊の本との出会いで変わったの! 『自分らしさを愛せますか』(レオ・ ヴァスカリア)この本を読んだとき、とてもすごいショックを受けた。「私は私のままで いいのね!それでも価値はあるのね!」って思った。その時から始まった「自分らしさを 愛する」為に… 考えること・学ぶこと・実践すること… 今も悪戦苦闘中かもしれないな…

なぜ、それほどまで自分を受け入れることができなかったのでしょう。 「キー・ワード」として「条件付の愛」が思い浮かびます。

「〜したら愛して(認めて)あげる」「〜だったら愛して(認めて)あげる」 そんなメッセージを受け取って、そうなるように努力をするのだけれど…  それは無理なこと。影の部分… 良い子でない私がいる。そんな自分を知っているから自分を 認めることも愛することもできない。愛される資格がないと思ってしまう。自分には 価値がないと思ってしまう。

たくさんの本を読んで、いろいろなことを考えて、いろいろな人に出会って…

誰が何て言ったって私は私… 今の私は完全ではないけれど、少しずつでも成長していけば いい… いろんな部分があるけれど、すべてを含んで愛すべき・素晴しい存在なんだ!って 考えるようになった。

それでも、簡単には変わらないよね… 行ったり来たり、舞い上がったり・落ち込んだり、 その繰り返し… それでも繰り返す度に自分を認められる部分が多くなってきている。たくさんの 思い込みから自由になっている。束縛から解放されると、ゆったりとした気持ちになって優しく なれる。自分を認めることは、他の人も認めること…

生きていると、いろいろな出来事に遭遇して、その度に揺れて… 辛くなって・悲しく なって… そんな時、優しく・暖かく見守ってくれる誰かが居たらとても心強いから…

辛いときに「それでも愛しているよ」と言ってもらえたら安心して歩き出せる。 そんな人を必要としているし、だから私もそんな人になりたいと思っています。 一方通行ではなく、お互いに必要なときに甘えられて、歩き出したら暖かく見守っている。 そんな人間関係を築けたら「自分を愛すること」ができて「人を愛すること」ができるように なると思うから…

世の中には「世間の常識」という枠がある。でもね、常識って、国が違えば・時代が変われば 変化していくもの。絶対のものではない。枠を知っていることは自分を守るためにも必要だけど、 人それぞれ枠の大きさや形は違うし… 人の枠に自分をはめ込む必要はないよね。 なるべくフリーでいたいなと思っています。


トップ・メニューに戻る
Copyright© BlueMoon 2003